生物多様性シンポジウム
昨日27日、松本市主催、生物多様性シンポが開催されました。
市は今生物多様性松本戦略をつくっており、そのパブコメが終わったばかりです。結果はまだ分かりませんがこの認知度をアピールすることが目的のシンポでした。
水と緑の会、渓流ネットも展示をして、砂防や治山ダムの問題をアピールしました。
第2部のパネルディスカッションでは会場からの意見も取り入れての進行でした。
パネリストは4団体で3団体が川環境、クマ環境、昆虫などの調査を、もう一つは自然の中(森の中)で様々な体験することを目的に活動している団体でした。
多くは自然やその面白さ、その調査などをして、自然環境を大事にしたいという内容でした。私としてはそれはそれでよいのだが、せっかくこんな戦略をつくるのだからしっかり機能させる仕組みが必要だと思うので、次のような意見を出しました。
「今までは大きな自然環境改変は主に公共事業であったことを認識し、戦略の中に加えるべきことは、行政の中に市民参加型の仕組みをつくり、市民と行政が同じテーブルで協議できる場をつくる事が大切です」というような内容です。
なぜならば、この戦略が水戸黄門の印籠のような威厳があるものならよいのですが、日本の法体系の推移を見る限り、実際は他部局の持つ法令、決まりなどと同じ次元またはそれよりも落ちる場合が多いので、つまり今までのように団体が行政に対し意見や要望を出したとしても、庁内の調整会議で骨抜きにされるのが一般的であったわけです。
この縦割り行政の壁を越えるには、調整会議(名前は何でもよいが)のような場に市民が参加して協議できる仕組みがほしいということです。もしこの仕組みができなければ今までとあまり変わらない環境になってしまう可能性が高いということです。
さてこの先どうなるか? いずれにしても今よい環境をつくらないとまた10年先に持ち越してしまう可能性が高いですね。