霞沢砂防ダム建設現場視察 -1-
11月20日に霞沢砂防ダム建設現場と霞沢川のサケ科の産卵状況の観察会を実施しました。参加者は松本市の水と緑の会から1名、松本いきものサロンから2名、パタゴニア白馬ストアから3名。砂防ダム工事現場を視察して、霞沢砂防ダムの不必要性を説明しました。
前回の調査の際、20日に流れの切替工事をすると聞いていましたが、1日延びたという事でした。前回から砂防事務所に指摘していた沈砂池は3基完成しており、係員の方が丁寧に説明してくれました。つくり方は、上流側に三拳大の石で大きなものを濾し、その下側にヤシ繊維のフィルターを設置するタイプです。ただ、このタイプは目詰りしやすく、すぐに溢れてしまう欠点があります。既に写真のようにオーバーフローしていました。この件は、その場で指摘したので理解してもらえたと思います。
今回の観察で霞沢の産卵状況が大きく変わっていたことは、遡上する数が極端に減っていた事です。もう一度来て調べてみる予定ですが、何らかの原因があるはずです。水の調査ではペーハー、水温は問題はありませんでした。梓川本流が少し濁っていたこと、霞沢河床に若干の泥がついていましたが、産卵遡上ができないほどの濁り具合には見えなかったです。
最後に参加したみなさんに感想などを聞いたところ、「産卵遡上があることを知らなかった。魚が育つ自然環境を残せばこの様な遡上が見られるということですね。感動しました。」などと、初めての体験で良かったという事をおっしゃっていました。